睡眠医療センター

睡眠関連疾患の診療を専門とする医療機関として、関西では初めての睡眠医療センターとして1998年に開設し25,000名以上の患者様の診療にあたってまいりました。
睡眠診療を専門とする医師と専任の検査技師などのスタッフのほか、総合病院の特徴を生かし、様々な診療科の連携・協力によって、質の高い睡眠診療ができるよう努力しています。

対象疾患

  • 睡眠呼吸障害 : 睡眠時無呼吸症候群、肥満低換気症候群、カタスレニア(うなり声)
  • 過眠症 : ナルコレプシー、特発性過眠症
  • 睡眠中の異常行動 : レム睡眠行動異常症、パラソムニア(夢遊病)
  • 睡眠中の異常運動 : レストレスレッグズ症候群、歯ぎしり
など

不眠の診療に関しては対象を限らせていただいています。詳しくは不眠症診療のご案内をお読みください。
なお、睡眠覚醒リズムの異常に関しては、現在のところ、診療を行っておりません。

治療の特徴など

睡眠検査は日本では数少ない専門の睡眠検査技師の常時監視による終夜睡眠ポリグラフィやMSLT(睡眠潜時反復テスト)を施行し、正確で情報量の多い睡眠検査を施行し、その検査結果を反映させた診療を行っています。
また、院内の定期的な勉強会の他、外部講師を招いたKaisei sleep seminerの開催、一般市民の方への講演など、教育・研究・啓発活動も積極的に行っています。

〇〇医師
〇〇医師
PSG検査風景
PSG検査風景

診療時間/予約・お問合せ

診療時間
平日 午前 9:00 ~ 11:30
午後 13:00 ~ 15:00
土曜 午前 9:00 ~ 11:30
午後 休診
予約・お問合せ時間
平日 午前 9:00 ~ 12:00
午後 13:00 ~ 17:00
土曜 午前 9:00 ~ 12:00
午後 -

電話番号

「睡眠医療センター予約」とお申し出ください。
06-6393-6234 (代表)
(平日)9:00 ~ 17:00 ※土曜12:00まで

睡眠医療センターをはじめて受診する患者様へ

睡眠医療センターの初診申し込みは上記時間帯に電話で予約してください。
なお、紹介状をお持ちでない場合、初診時に保険外併用療養費7,700円が加算されます。
なるべく、かかりつけの医療機関の紹介状をご持参いただきますようお願い申し上げます。

※ 現在、土曜日は外来患者様が非常に多いため、初診は平日のみとさせていただいております。何卒ご了承ください。

睡眠時無呼吸症候群以外の睡眠関連疾患で受診を希望される方へ

現在、担当できる専門医の不足により、睡眠時無呼吸症候群以外のナルコレプシーなど過眠症、不眠症などの方の初診予約は大変取りづらくなっています。
なお、現在、睡眠覚醒リズム後退や起床困難などの睡眠覚醒リズム異常の診療は停止しています。
何卒、ご理解の上、お問合わせください。

また、過眠症(日中の眠気)の方でも、起床困難が伴うなど睡眠覚醒リズムの異常がある場合には、診断に必要な睡眠検査が行えないため、睡眠覚醒リズムの問題が改善してから、受診の予約をお願いします。

不眠症/過眠症へ

受診と検査(費用)に関するQ&A

Q受診したいと思うのですが、どうすればよいのですか?
A初診の方の診察には十分な時間が必要です。
また、全ての担当医は睡眠医学を専門とする医師ですが、その専門領域は呼吸器内科、心療内科、神経内科、小児科と異なるため、患者様の症状によって専門領域の医師が担当するようにしています。
このため、まず、「06-6393-6234」(大阪回生病院 代表番号)にお電話いただき、ご予約ください。
Qどのくらいの期間で予約がとれますか?
Aその時の予約状況と症状によって異なります。
睡眠時無呼吸症候群の疑いで受診される方であれば、1ヶ月後ぐらいです。
他の睡眠関連疾患の方の診療では1~2ヶ月後になります。

専門医療機関としての役割を果たすため、診療は紹介状(診療情報提供書)をお持ちの方を優先しています。
なるべくかかりつけ医などの紹介状をご持参いただくようお願いします。
なお、病状によって、他の医療機関での診療が困難で、私どもでの早急な医療が必要と思われる場合には、できるだけ早急に診療を受けていただけるように配慮していますので、ご相談ください。
Q約1年ぶりに受診したいのですが、どうすれば良いですか?
A担当医からの指示ではなく自己判断で診療を中断されていた場合などでは、中断期間が約6カ月を超えていると初診扱いになります。
この場合、特定療養費7,000円+消費税 が必要となります(他院からの診療情報提供書をお持ちの方の場合は不要です)。
また、なるべくこうした場合、通常の初診の患者さんより早く診療できるように調整していますが、再初診の方の場合、中断されていた長期間の病状の把握には診療時間がかかることが多く、早急な受診は難しくなっています。
このため、できるだけ6カ月に1回は定期的に受診をお願いします。
また、中断後の受診を希望される場合には、余裕をもって、ご連絡ください。
Q初診はどの位の時間が必要ですか?
A質問票への記載の時間を含め、約2時間ぐらいをみておいてください。
Q平日の受診は難しいのですが、夜間や土曜日の診療は可能ですか?
A申し訳ありませんが、夜間の診療は行っていません。
土曜日の診療は午前中のみ行っています。
土曜日の診療を希望され受診される患者様が多いため、ご相談のある場合には、できるだけ平日の診療をお願いします。
Q眠検査を受ける場合の費用について教えてください。
A睡眠検査は健康保険の適応になっていますが、担当医師の診断にもとづき必要な検査が異なりますので、その費用が異なってきます。
睡眠時無呼吸の疑いのある患者様では、自宅での無呼吸モニターを主として行っています。
自宅での無呼吸モニターパルスオキシメトリーを行っています。
検査費用は、自己負担3割の方の場合、約3,000円です。

また、nCPAP(在宅持続陽圧呼吸療法装置)による治療が必要とされた場合、鼻マスクや機器の選択、適正圧の調整のために、終夜睡眠ポリグラフィが必要となります。
この場合、約1ヶ月のnCPAPの費用を含め、自己負担3割の方の場合、約36,000円になります。

また、過眠症や睡眠中の異常行動の患者様などでは終夜睡眠ポリグラフィ(場合によっては翌日に睡眠潜時反復テスト)を施行しています。
こうした場合はDPCの対象となっており、検査費用は自己負担3割の方の場合、約30,000円です。

なお、上記は個室料の不要な病室での自己負担金額です。
個室の場合には、個室料7,000円+消費税 が必要となります。
Q検査入院は、何時に入院すればよいのですか? また、翌朝、出勤することは可能ですか?
A査入院の場合、午後7-8時に来院していただき、午前6時すぎには検査は終わりますので、翌朝、出勤していただくことは可能です。
ただし、無呼吸モニターやnCPAP圧の調整を目的に入院された方の場合などでは、できるだけ早急に治療の方針をご相談させていただきたいことから、検査結果のアウトラインを翌朝医師から説明を受けていただくことをお薦めしています。
この場合でも、午前9時すぎには退院が可能ですので、後日、受診していただく時間的節約にもなると思います。
Q生活保護を受けていますが、受診や睡眠検査は可能ですか?
A可能です。
Q子どもの診察は可能ですか?
A小児の睡眠関連疾患の診療も行っており、主として非常勤の小児科医が担当しています。
特に小児の閉塞型睡眠時無呼吸症候群などの患者様などの診療では、耳鼻咽喉科と協力し、多数の小児の患者様の手術(アデノイド切除および口蓋扁桃腺摘出)の実績があります。
アデノイド切除では、従来の手術法ではアデノイドの切除が不十分となり再増殖による睡眠時無呼吸の再発のリスクが高く、当院耳鼻咽喉科では、この再発のリスクを減少させるため、マイクロデブリッダーによる切除を行っており、良好な結果を報告しています。
ただ、当院には小児科の常勤医が不在ですので、小児領域では全ての睡眠関連疾患に対する診療を行うことはできません。何卒ご了承ください。
Q子どもの睡眠検査では添い寝が可能ですか?
A睡眠検査には痛みはありませんが、お子様にとって病院での検査が不安に感じるのは当然ですし、いつも側にいてくれる保護者の方がいないと不安が強くなり、眠れないようでは検査が不十分な結果になってしまいます。
このため、小学校の低学年までのお子様では、保護者の方の添い寝をお願いしています。
お子様の隣にベッドがあり、そちらを利用してもらうことが可能ですので、付き添われる保護者の方も比較的快適に眠ってもらうことができます。
なお、付き添いの保護者の方用のベッドを使用される場合、付き添いの保護者の方の寝具料310円(1日)が必要となります。何卒ご了承ください。
Q睡眠時無呼吸症候群ではないと思うのですが、日中の眠気で困っています。診察は可能でしょうか?
A可能です。
気をつけていただきたいのは、睡眠時無呼吸症候群以外で日中の眠気を生じる原因として最も多いのは睡眠不足であることです。
診察を受けるまでに、一度、睡眠時間や睡眠を含めた生活習慣を見直してみてください。
毎日7~8時間の睡眠時間を確保していただくと、日中の眠気が改善する場合は少なくありません。
睡眠時間を確保してみても、眠気が変わらないようでしたら、受診をおすすめします。
Q重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されましたが、日中の眠気などの自覚症状はありません。医師からは在宅持続陽圧呼吸療法(nCPAP)の使用を薦められましたが、使用した方がよいのでしょうか?
AnCPAPは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者様の治療として、使用ができれば著効し、ほとんど副作用は生じない優れた治療法です。
日中の著しい眠気や倦怠感といった自覚症状のあるSASの患者さんでは、nCPAPを使用すればこうした自覚症状が改善し、使用のメリットを実感できることが多い治療法です。
一方、重症であっても、元々自覚症状のない方やnCPAPを使用しても自覚症状に変化の感じられない場合もあり、また、nCPAPは根治的治療ではなく、現在の日本の健康保険制度では継続して月に1回の受診が必要となるという問題点もあります。

しかしながら、SASは睡眠の分断による日中の眠気といった自覚症状だけではなく、身体疾患にも影響を及ぼします。
睡眠中の無呼吸に伴う間歇的な低酸素(酸化ストレス)や交感神経系の活動亢進により、近年、高血圧、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳卒中のリスクが高まることが報告されています。
特に重症のSASの患者様が長期に無治療でいると、心血管系疾患の発症率や死亡率が高くなり、nCPAPの治療を受ければSASでない人と同程度に改善することが報告されています。

こうした理由から自覚症状の改善が乏しくても、少なくとも重症の方や虚血性心疾患や脳卒中などの合併症のある患者さんではできるだけnCPAPを使用した方が良いと考えられます。

地域の先生方へ

  1. 睡眠時無呼吸症候群
  2. ナルコレプシーなど過眠症
  3. 治療の困難な不眠症
  4. 睡眠中の異常行動
  5. 障害者や小児の睡眠関連疾患
  6. レストレスレッグズ症候群

など、睡眠に関して困っているすべての患者様に対して、質の高い医療を提供できるように努力しています。
また、小児の睡眠時無呼吸症候群では、耳鼻咽喉科にて再増殖のリスクの少ない器機を使用したアデノイド・扁桃腺摘出術などの手術、歯科口腔外科では睡眠時無呼吸症候群や歯ぎしりの治療用マウスピースなどの治療を行っています。
また紹介状をご持参されている患者様の診療をできる限り優先していますが、予約日までお待たせすることがあり、ご迷惑をおかけしています。

早急な診療をご希望される場合、まず、診療情報提供書(できるだけ詳しくお願いします)および検査所見などを睡眠医療センターまでFAX(あるいは郵送)してください。
診療情報提供書などから早急な診療が必要と判断される場合には、できるだけ対応させていただきます。

【医療機関専用】予約センター
06-6393-7135 (直通)
(平日)9:00 ~ 17:00 ※土曜12:45まで
FAX 06-6393-8597