脳神経内科

睡眠医療センターと併任で診療を行っております。
迅速な対応が難しい場合もありますので、診療希望の方は事前にお問い合わせください。

対象疾患/治療

  • 慢性頭痛
  • パーキンソン症候群
  • てんかん
  • 認知症
  • 脳卒中
  • ボトックス治療
など

パーキンソン病に特化した運動療法

当院では、軽症~中等症のパーキンソン病患者(ヤール分類2~3度)を対象に、LSVT®(リー・シルバーマン・ボイス・トリートメント)を行っています。

LSVTはパーキンソン病に特化した運動療法(リハビリテーション)プログラムです。
動作の速さよりも大きさの改善に焦点を当てて、運動症状を改善するために BIG、声の大きさに焦点を当てた発声の訓練法LOUDがあります。

パーキンソン病における運動療法の重要性

パーキンソン病は、ドーパミン神経の変性・脱落により、「脳が適切な身体の動かし方を忘れてしまう」病気です。
現在の治療の中心は、薬剤によるドパミン補充療法ですが、当院では脳に適切な運動を思い出させるための運動療法(リハビリテーション)も重要と考えています(Exercise induced brain reorganization)。
リハビリテーションは運動症状の進行を遅くする効果も期待されています(Hirsch and Farley 2009)。

LSVT の優位性

通常のリハビリテーションでもパーキンソン病の運動症状を改善する効果が十分にありますが、LSVTには更なる効果が期待できます。
LSVT v.s. 通常リハ(あるいは LSVT 簡略版)を比較したメタ分析では、運動症状を評価する UPDRS part III スコアにおいて、LSVT群が3.2点より大きく改善したとの報告があります(McDonnell et al. 2018)。

当院での取り組み

所定の研修を受けて認定された理学療法士/言語療法士が指導いたします。
原則的に4週間程度の入院で、合宿形式でみっちりと指導を行います。
訓練内容を覚えて帰っていただいて、自宅でも訓練を続けることで、長期的な効果も期待できます。

LSVTでできるだけ長く元気に過ごしましょう!

当院は新大阪駅前で便利な立地です。
他府県からの参加も歓迎いたします。
ただし、下記の方は対象外とさせていただきます。

  • 認知機能や心肺機能に心配があり、LSVT プログラムを完遂できない方
  • 転倒リスクの高い重症のパーキンソン病患者の方(ヤール分類 4~5)
  • パーキンソン病ではないパーキンソン症候群の方

遠方から参加希望の方は、必ず主治医の紹介状を持ってまずは事前に外来受診予約をお取りください。

専門外来

慢性頭痛外来

センター

睡眠医療センター

地域連携 (地域の先生方へ)

地域医療連携室にて予約をお取りします。

【医療機関専用】予約センター
06-6393-7135 (直通)
(平日)9:00 ~ 17:00 ※土曜12:45まで
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医師紹介

【脳神経内科部長】

田端 宏充 (たばた ひろみつ) 医師

専門領域 睡眠関連疾患
神経内科全般
所属学会
資格など
日本内科学会 認定内科医
日本神経学会 専門医
日本脳卒中学会 専門医
日本頭痛学会
日本睡眠学会