当院は、急性期病院の機能を維持しながら患者様のスムーズな在宅復帰を果たす目的で、淀川区では先駆けとなる2015年1月より地域包括ケア病棟を新設いたしました。
地域包括ケア病棟とは
急性期治療が一段落した患者様が、在宅復帰を目的に必要な医療及びリハビリテーションを継続する病棟です。
退院後に利用する介護保険を中心としたサービスの調整等も行います。
当院では国が定めた基準に従い入院期間は60日間を上限としていますが、在宅復帰の準備が整いしだい上限期間より早く退院をいただけるようになっています。
また、在宅療養中で医学的処置が必要な患者様の一時的な入院(※レスパイト入院:詳細は後述)も当病棟にて行っております。
いずれも、在宅復帰が可能と判断された患者様のみが入棟できる病棟となっています。
当院の地域包括ケア病棟の強みと取り組み
充実したリハビリテーション
理学療法士・作業療法士が高度な技術と十分な時間をもって患者様の在宅復帰を支援できるよう充実した体制を整えています。
担当療法士が退院前に御自宅に伺い、手すりを始めとした生活に必要な福祉用具の選択、住宅改修等の進言も行っています。
また、近隣の患者様について当院からの訪問リハビリテーションも行える機能を有しており、スムーズな在宅復帰が実現できる環境です。
地域連携室の関わり
社会福祉士が、入院中から退院後の生活を見据えた介護保険を始めとした各種サービスの助言を行い、在宅復帰を支援しています。
個別のリハビリ時間以外でも運動できる環境
週1回、病棟デイルームにて入院中の患者様を対象に、理学療法士・作業療法士・看護師が協力し、今話題の“いきいき百歳体操”を実施しています。
初回の方には、約20分の介護予防に関する導入講義を実施し、その後30分程度の体操を実施しております。
自由参加になりますので、お気軽に御参加ください。
退院に向けた担当者間のカンファレンス
患者様を担当する医師・看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士が週1回集まり、現在の病状を担当者全員で把握して、スムーズな在宅復帰が行えるよう会議を実施しています。