ご挨拶・治療方針
眼科HPを閲覧頂きありがとうございます。
コロナ禍が吹き荒れました2020年度も、当科では感染予防法を遵守しつつ、1,864名の紹介患者さんをお受けし、延べ約2万名の外来患者さんを診察いたしました。中央手術室のみで1,992件の手術治療を行いました。未曾有の社会状況下におきましても変わらずに当科をご信頼頂きました結果と、スタッフ一同有り難く受け止めております。
さて、今春当科では大きなトピックスがございます。日本の網膜硝子体疾患の治療・研究を長年にわたり牽引してきました大阪医科大学眼科学教授の池田恒彦先生が3月末の退任後、4月から当科の顧問に就任します。当科では月曜、木曜に外来診療を、水曜には硝子体手術を行います。網膜硝子体疾患を中心とした患者さんの御紹介を宜しくお願い致します。
一方で、白内障、硝子体手術部門の中心的存在であった森下清太部長が、残念なことに4月から非常勤となりますが、火曜日に外来診療を、水曜日には池田先生とともに硝子体手術を継続してくれますので、これまで通り宜しくお願い致します。同時に藤田今日子医員が高槻日赤病院へ異動し、交代に吉田裕一、髙田悠里医員が赴任します。
眼形成手術センターは今川幸宏部長以下3名体制で異動はありません。
専門外来では、第1月曜の神経眼科外来(三村治兵庫医科大学名誉教授)が、月2回(第1、第3月曜)になります。水曜日の黄斑外来(喜田照代大阪医科大新教授)は4月末で一旦終了となります。
今年度も患者さんの悩みや訴えを真摯に受け取り、最良の治療を行っていけるよう努めて参ります。何卒よろしくお願い申し上げます。
対象疾患
白内障手術
日帰りから片眼入院(1~2泊)、両眼入院(3~4泊)まで、白内障の進行状況や全身状態を考慮した上で、ご要望に合わせて柔軟に対応します。
当科では2016年に先進医療認定施設となりましてから、多焦点眼内レンズを使用した白内障手術を積極的に行なっております。2020年4月からは保険適応(選定療養)となり、別途費用をご負担いただくことになりました。使用する眼内レンズにより、術後の見え方も金額も異なりますので、詳細につきましては主治医とご相談ください。
網膜硝子体疾患
網膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑上膜、黄斑円孔などに対する硝子体手術では、最新鋭硝子体マシンによる安全で効率的な25ゲージ・27ゲージ小切開手術を行い、患者さんを失明から守るとともに、術後安静などの負担軽減に努めています。
糖尿病網膜症や網膜裂孔などに対する光凝固術、加齢黄斑変性、黄斑浮腫などに対する抗VEGF剤硝子体注射も外来で積極的に行っております。
眼形成手術センター
眼瞼下垂、内反、腫瘍などの眼瞼手術では、治療のみならず整容面でも患者さんに満足いただいています。
眼窩骨折、腫瘍などの眼窩手術では、良好な治療成績と特殊な専門性のため、山陰、北陸、東海地方からも多くの患者さんが紹介来院されています。
涙嚢鼻腔吻合術、涙管チューブ挿入術では、涙道内視鏡を駆使する最先端の技術で安全確実な治療を行っています。