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泌尿器科 特定の症状でお悩みの方へ


血尿

目で見てもわからない血尿(顕微鏡的血尿)と目で見てわかる血尿(肉眼的血尿)があります。 他の症状がある血尿(排尿時の痛み、背部から側腹部、下腹部の痛み、発熱など)と他の症状が全くない血尿があります。

  • いずれの血尿も、尿路の炎症(腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎など)、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石など)、尿路悪性腫瘍(腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がんなど)などが疑われます。

疼痛や不快感

背部から側腹部・下腹部へ広がる激しい痛みや不快感のある時、尿路結石や尿路の炎症の疾患が疑われます。結石の場合、当院ではすぐにCTスキャンなど必要な検査をし、可能な限り速やかに診断をつけます。結石の場所と患者様の状態によっては即日、体外衝撃波結石破砕術などの対応をとることも可能です。
体外衝撃波結石破砕術は原則として外来通院で行っています。会陰部痛、排尿時痛が生じたときは、膀胱炎、前立腺炎など炎症性の疾患が疑われます。

発熱

ほとんどの場合、疼痛(痛み)を伴います。

腎盂腎炎(女性に多い)
背部から側腹部痛を伴い、膀胱炎の症状も伴います。38度以上の高熱が出ます。背部をトントンたたくと響くような痛みが走ります。
前立腺炎(男性のみ)
排尿時痛、会陰部(肛門と陰嚢の間)痛あり、38度以上の高熱を伴うことがあります。
精巣上体炎(男性のみ)
精巣(睾丸)から下腹部に内臓痛(タマをけられたような痛み)が生じ、熱を伴います。

排尿困難(おしっこがでにくい)

尿が出始めるまでに時間がかかる、きばらないと出ない、尿線が細い、排尿時間が長い、尿がつたうように出る、残尿感があるなどの症状がある方は、前立腺肥大症、尿道狭窄、前立腺炎、前立腺がん(以上男性)、神経因性膀胱(膀胱機能が悪くおしっこが出にくい)などが疑われます。

極端な場合には、尿閉(おしっこが膀胱にたまっているのに全く出ない状態)になり緊急処置が必要になる場合があります。

排尿回数の異常

正常の排尿回数
成人の場合、起きているときは3-5時間ごとに尿意を感じて排尿します。1回の排尿量は200-300ml程度です。排尿後はさわやかな気分になります。寝てから朝起きるまでは、排尿に行かないか1回程度です。24時間では10回以内が標準です。
頻尿
1日の排尿回数が10回をこえる場合をいいます。
膀胱炎、前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がん、神経性頻尿、神経因性膀胱、尿量の増加などが疑われます。
尿意減少
1日の排尿回数が1-2回に減少した状態です。
尿量の減少や神経因性膀胱(膀胱の感覚が失われた状態)が疑われます。